【社説】国籍を放棄するため列を並んでいるとは...
最近、法務部・出入国管理事務所を訪ねて、国籍放棄を申請する人が急増している。兵役義務を終えてこそ国籍放棄を可能にした国籍法改正案が、国会で可決されたからだ。1日にわずか1~2件だった国籍放棄申請者数が、来月の法導入を控えて急増しており、ソウル出入国管理事務所・国籍業務出張所の場合、10日の一日間で143件が受け付けられた。
国籍法改正は、遠征出産(永住権獲得のため米国で出産すること)などで二重国籍を持つようになった男子が、18歳以前に韓国の国籍を放棄することで兵役義務を逃れようとするのを防ぐためのもの。「直系尊属が外国で永住する目的を持たないまま滞在していた状況で出生した者」を別途で規定し、それらが、現役または補充役などで兵役を終えたり、免除処分を受けた場合でなければ、国籍放棄を不可能にした条項がそれだ。