北朝鮮中央放送が金正日(キム・ジョンイル)父子権力世襲を強く示唆する報道をした。 「自分が神聖な事業を完成できなければ、代を継いで息子が行い、息子ができなければ孫の代になってもやり遂げなければならない」という‘金日成(キム・イルソン)発言’を紹介したのだ。 また、金日成の父である金亨稷(キム・ヒョンジック)もこうした内容に言及したことがある、と伝えた。
社会主義革命は代を継いで推進しなければならないという「継続革命論」に立脚した北朝鮮メディア報道は何度かあった。 しかし今回の報道は、過去に比べて注目するべき内容がある。 3代の名前にすべて触れながら、「孫」など具体的な用語を使った。 金正日の「金日成遺言貫徹論」に対して「代を継ぐ継続革命思想」と、この放送が意味を付与したのも普通でない。 「第2人者」だった張成沢(チャン・ソンテック)の左遷も、こうした動きと無関係ではないと分析される。