韓国原子力研究所が、22年前に核物質のプルトニウムを抽出していたことがわかった。 韓国政府と国際原子力機関(IAEA)が98年から今月初めまで、この事実に関する解明と査察を繰り返していたことも明らかになった。 これについて外国メディアは、最近問題化した濃縮ウラン事件と関連させ「韓国が核開発をおこなおうとしていたのではないか」と疑惑を深めている。
科学技術部のキム・ヨンシック原子力審議官は9日に記者ブリーフィングをおこない「IAEAからプルトニウムを抽出したあとが残っているという通告を98年と03年の2度にわたって受け、調査してきた」とし「その結果、原子力研究所が82年に極微量の数ミリグラムのプルトニウムを抽出したものと推定された」と発表した。 しかし正確な量や実験結果については、20年以上前のことでわからなかったと付け加えた。 当時実験に使用された設備や核物質はすべて分解され、大徳研究団地にある韓国原子力研究所の放射性廃棄物保管所に保管されている。