独立運動家の金九（キム・ク、１８７６～１９４９年）氏が１９３２年に、やはり独立運動家の尹奉吉（ユン・ボンギル）氏の義挙以降、潜伏していた中国浙江省嘉興市の小学校に「金九図書館」が設けられる。

嘉興市の外事弁公室当局者は７日「先月、金九氏次男の金信（キム・シン）将軍が同地を訪問し、金九氏に潜伏先を提供した人の名前から取った輔成小学校に、図書館を建設したいとの意向を表明した」と伝えた。これによって、嘉興市外事弁公室は、この計画を嘉興市に報告した後、金信将軍側と協議し、図書館に寄贈する記念物・図書などを準備する計画だ。

上海の韓国総領事館（総領事：朴相起）も、同図書館の建設を積極的に支援する方針だ。金九氏は１９３３年、ここに避難し、厳しい状況のもと独立運動を繰り広げた。同氏の身を隠してくれた輔成氏は、孫文が率いる政府で議長を務めた要人で、その後、金九氏を国民党・蒋介石総統に紹介するうえで大きな役割を果たしている。