尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が９日、「妻の賢明でない行動で国民に心配をかけることになり、謝罪申し上げる」と明らかにした。

尹大統領はこの日、ソウル竜山（ヨンサン）大統領室で開かれた就任２周年記者会見で、妻の金建希（キム・ゴンヒ）氏の疑惑に関する立場を尋ねる記者の質問にこのように答えた。尹大統領は「検察が捜査を始めると発表したことについては、誤解を避けるために言及を控える」とした。

続いて「特別検察官による捜査は、一度行われた検察・警察、高位公職者犯罪捜査処このような機関の捜査に問題の疑惑がある場合にするもの」とし「ドイツモータース事件に対する特検問題も、前政権の２年半ほど事実上私をターゲットにして検察から特捜部まで動員して本当に激しく捜査を行った」と伝えた。

そして「そのような捜査が前政権で私と私の家族に目をつぶる捜査したということなのか、そのような捜査をして十分でなかったということなのか、私はそれについて問わざるをえない」とし「それ自体が矛盾だと考える」と述べた。

尹大統領は「特検については、やるだけやっておいてまたしようというのは特検の本質や制度の趣旨とは合わない、ある面では政治攻勢、政治行為ではないのか、真相を隠すためのものではないのかという考えを依然として持っている」と話した。

◆「総選挙敗北、国政運営－意思疎通不足という評価」

尹大統領は「４・１０総選挙敗北の原因」に関する質問に「国政を運営してきたが、これに多くが不足していたという国民の評価が込められていると考える」と答えた。

続いて「その間、不足している部分が何かについて深く悩んだ。結局、民生においていくら努力をしても国民が体感する変化がかなり不足していた」とし「政府の政策のようなものを国民に説明し、意思疎通することが多く不足したと考える」と話した。また「メディアを通じて国民に説明し、理解できるようにし、不十分な部分と不足した部分についてこのような機会を引き続き持たなければいけないと考える」と述べた。

尹大統領は「曹国（チョ・グク）祖国革新党代表、李俊錫（イ・ジュンソク）改革新党代表らと会う考えはあるのか」という質問には、「私は意思疎通を強化すると話し、特にメディア、与野党との意思疎通をさらに広げると伝えた」とし「いかなる政治家とも線を引かない」と答えた。

「協治強化」については「李在明（イ・ジェミョン）共に民主党代表に会ったからといって一日で協治ができるというものではない」とし「根気と忍耐、誠意、信頼、対話、誠意などの姿勢をあきらめないことが重要だとみている」と話した。

◆「チェ上等兵捜査に納得できなければ特検ということ」

尹大統領はチェ上等兵殉職事件の捜査と関しては「このような事件の再発を防止し、犠牲者の名誉回復と責任の所在を明らかにするために真相究明が厳正に行われなければいけない」とし「捜査の結果を見て国民が疑惑がある、納得できないといえば、その時は私が先に特検をしようと主張する」と述べた。

尹大統領は「殉職の件を聞いて国防部長官に叱責した」とし「今後は対民作戦をしてもこのようなことは絶対に起きてはいけないと強く伝えた」と話した。

警察と高位公職者犯罪捜査処の捜査については「捜査関係者や今後の裁判関係者も残念な思いで熱心に真相究明をすると信じる」と述べた。続いて「どのようにこの事件をいい加減に（捜査）できるのか」とし「真実を歪曲して責任がある人を見逃し、責任がない人や弱い人に負わせること自体が可能でないと考える」と強調した。そして「ひとまず進行中の捜査と司法手続きを見守り、捜査関係者の心と姿勢を信じて見守るのが正しいと考える」と付け加えた。

◆韓東勲氏との葛藤説には「誤解を解いた…政治家の道うまく歩んでいくはず」

尹大統領は「総選挙前に参謀を通じて韓東勲（ハン・ドンフン）前国民の力非常対策委員長に辞任を要求したことがあるのか」という質問に対し、「秘書室長、院内代表、韓東勲委員長が昼食をとる席でそのような話が出たようだが、誤解があったようだ」とし「すぐに問題を解決した」と答えた。

尹大統領は「韓委員長は政治入門期間は短いが主要政党の非常対策委員長兼総括選挙対策委員長として総選挙を指揮したため、政治家として確固たる地位にあると考える」とし「今後、政治家としての道をうまく歩んでいくと思う」と述べた。