チャットＧＰＴのような先端人工知能（ＡＩ）ソフトウェアを中国は使用できないように障壁を設ける方針を米国政府が検討している。

８日、ロイター通信は消息筋３人を引用して米国商務省が「クローズドソース」（ｃｌｏｓｅｄ　ｓｏｕｒｃｅ）のＡＩモデルの輸出を制限する新しい規制を考慮していると伝えた。

新しい規制は、米国の先端ＡＩ半導体を中国が確保し、軍事的な目的で使用できないように施行した過去２年間の輸出規制を一層補完するものと予想される。

専門家らは、米国の敵国が膨大な量の資料を持ってきて情報を要約し、コンテンツを生産するＡＩモデルを使用してサイバー攻撃などに乗り出す可能性があると懸念している。

中国を牽制する米国の規制はますます強化されている。

昨年１０月、米政府は最先端半導体だけでなく、仕様の低いＡＩ半導体に対しても中国への輸出を禁止する基準を追加した。このため、中国企業との取り引きを希望する企業は、輸出前に実態調査を通じて承認を得る必要があり、さらにライセンスを申請しなければ輸出できないようになった。

ただ、消息筋は「まだ制限措置が確定したわけではない」と伝えた。

米商務省と米駐在中国大使館はこれに関するコメントを出していない。