【社説】尹錫悦大統領の会見の成敗、共感能力と率直な態度にかかる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.05.08 15:49
あす午前に予定された尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の記者会見に対する国民の期待は少なくない。実際、尹大統領は昨日、大統領室民情首席秘書官に金周賢(キム・ジュヒョン)元法務次官を任命しながら「司法リスクがあるなら私が解決するべきであり、民情首席秘書官がすることではない」と話した。記者会見で金建希(キム・ゴンヒ)夫人の疑惑などについて国民に詳細に説明するという意味と読み取ることができる。「大統領が『国民が気になっていることを中心に準備しよう』と述べた」という大統領室の発表もあった。かなり遅くなったが幸いだ。ただ、大統領の詳細な説明が冗長な一方的主張に流れてはいけない。先月1日の医療問題関連の談話がそうだった。似た印象を与えれば今回の会見も失敗となる。
今回の会見の成敗は結局、尹大統領の共感能力と率直な態度にかかっている。金氏の疑惑について「捜査中なので話しにくい」とか「法理的に合わない主張」という論理を強調するよりも、普通の国民が考える不公正と怒りをよく把握して共感に向かう答弁を出すのが核心だ。2月のKBS(韓国放送公社)との特別対談のように「大統領や大統領夫人はどこの誰であっても冷淡に接するのは本当に難しい」というような表現で適当に済ませることではない。総選挙で冷ややかな民心を肌で接した鄭鎮碩(チョン・ジンソク)新任秘書室長がどれほど大統領に直言して民心をありのままに伝達したかが分かる部分でもある。