ロシア国防省が近いうちに南部地域で戦術核兵器使用練習を含む軍事訓練をすると６日（現地時間）明らかにした。

ロイター通信によると、ロシア国防省はロシア軍が南部軍管区でミサイル部隊と海軍が参加する戦術核兵器使用訓練を準備し始めた。ロシア戦略核軍は定期的に訓練をしていたが、戦術核兵器に関連した訓練を公開的に発表したのは今回が初めて。

ロシア国防省は、ロシアに対する西側当局者の挑発的な発言と脅威に対応し、ロシアの領土を守って主権を保障するためにプーチン大統領がこの訓練を命令した、と説明した。

続いて「非戦略核兵器の戦闘任務遂行準備と使用を訓練する措置が遂行される」と明らかにした。

ロストフ・ナ・ドヌに本部を置くロシア南部軍管区はロシア南部地域とドネツク・ルハンシク（ルガンスク）・ザポロジエ・ヘルソンなどロシアがウクライナ「特別軍事作戦」で新しく編入したと主張する地域およびクリミア半島も管轄する。

マクロン仏大統領は先週ウクライナへの派兵を排除しないと繰り返し明らかにし、キャメロン英外相はウクライナ軍が英国の長距離武器でロシア内部の目標物を打撃することが可能だと述べた。ロシアはこうした発言に対し、危険でありロシアと北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）間の緊張を高めると非難した。

ロイター通信はロシアと米国の外交官らを引用し、ロシアの２０２２年のウクライナ侵攻でロシアと西側の関係は１９６２年のキューバミサイル危機以降最悪になったと伝えた。