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回顧録に「金正恩委員長に会った」…米副大統領女性候補、嘘が問題に

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.05.06 10:41
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米共和党副大統領候補群の一人、クリスティ・ノーム米サウスダコタ州知事が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に会ったという虚偽事実を回顧録に入れ、波紋が広がっている。

3日(現地時間)のAP通信によると、ノーム氏は出版を控えた回顧録『ノー・ゴーイングバック』(No Going Back)で「連邦下院議員として在任中に金正恩委員長に会った」と明らかにした。

 
ノーム氏は回顧録で「私は下院軍事委員会委員として在任中、世界の首脳らと会うために数カ国を訪問する機会があった」とし「首脳の一部は私たちの支援を望み、一部は望まなかった」とした。

続いて「私は北朝鮮の独裁者金正恩委員長に会った時のことを記憶している。私は彼が私を過小評価したと確信する。彼は私が小さな暴君たち(little tyrants)をにらんだ経験があることを全く知らなかったからだ」と書いた。

ノーム氏はこの文の後ろに括弧を付けて「私は子どもを担当する牧師として働いたこともあった」と説明した。この部分は、金正恩委員長と会ったことを教会で言うことを聞かない子どもたちを扱った経験に例えたものと解釈される。

問題は、ノーム氏と金正恩委員長は実際に会ったことがないという点だ。

米国家情報局(DNI)傘下の国家情報委員会(NIC)で北朝鮮担当官を務めたシード・サイラー氏は「ノーム氏が下院軍事委で活動した2013-15年は米国と北朝鮮の関係が緊張していた時期であり、当時、私はホワイトハウスと国務省で勤務していたが、米国議会代表団が金正恩委員長に会ったとは聞いたことはない」とし「そのようなことはなかった」とAP通信に話した。ノーム氏は2014年に議会代表団所属で日本、韓国、中国を訪問している。

この内容が論議を呼ぶと、ノーム氏の側近イアン・ピューリ氏は「ノーム氏が会った世界首脳を羅列する過程で誤って金正恩委員長が入った」とし「今後出版する回顧録では関連内容を修正する」と釈明した。

ノーム氏の嘘の疑惑は他にもある。ノーム氏は昨年11月、パリでマクロン仏大統領に会う予定だったが、マクロン大統領が「親ハマス」発言をして自身が日程を取り消したと主張した。しかし仏大統領室は「ノーム氏がマクロン大統領が出席する行事に招待された可能性はあるが、マクロン大統領と会う直接的な招待はしたことはない」と反論した。

一方、ノーム氏はそれ以前にも回顧録の子犬関連の発言で物議をかもしていた。ノーム氏が回顧録で生後14カ月の飼い犬が過度な攻撃性を見せ、銃で撃って殺したと明らかにしたからだ。

一部では、ノーム氏がトランプ前大統領の副大統領候補に挙がる状況で決断力を強調しようとこうした内容を入れたとみられるという分析もあった。しかし「残忍」という反応が強まり、回顧録のために副大統領候補になる可能性が消えたという評価も出ている。

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    2024.05.06 10:41
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    米サウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事が発刊する回顧録『No Going Back』
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