ソウル大学病院とソウル峨山（アサン）病院に続いてセブランス病院も週１回の休診を公式化して医療界と政府の対立が激化している。セブランス病院などが属している延世（ヨンセ）大学医大教授非常対策委員会は２４日会議を開いて３０日の休診を決めた。セブランス病院関係者は「３０日まで１週間も残っていないことから物理的に予約済みの診療日程の調整が可能か分からない。休診に同意していない医者もいて、一斉休診は難しくても部分休診への参加が予想される」と話した。

前日休診を決めたソウル大学医科大学・ソウル大学病院教授協議会非常対策委員会はこの日記者会見を開いて、「３０日に救急・重症・入院患者などを除く診療分野での全面的な診療中断を実施する」と明らかにした。ソウル大学病院と盆唐（プンダン）ソウル大学病院、ソウル特別市ボラメ病院、ソウル大学病院江南（カンナム）センターなど４カ所の病院教授が予定された日程を調整して一日の間に診療・手術をできるだけ中断するということだ。

残りのビッグ５病院も参加する雰囲気だ。ソウル峨山病院が前日休診を決めたのに続き、成均館（ソンギュングァン）大学医大教授非常対策委はこの日、所属するサムスンソウル病院と江北（カンブク）サムスン病院、サムスン昌原（チャンウォン）病院の教授に「週５２時間勤務時間を守ってほしい」とし、事実上週１回休診を勧告した。カトリック医大学のキム・ソングン教授協議会非常対策委員長は「今週中にカトリック大学傘下の８カ所の病院に対して、個別に議論して決めるだろう」と話した。

地域ではこの日まで忠南（チュンナム）大学・忠北（チュンブク）大学・円光（ウォングァン）大学・啓明（ケミョン）大学・慶尚（キョンサン）大学などの医大教授が週１回の休診を決めた。

医大教授の決定に韓国政府は「遺憾」を表した。保健福祉部の朴敏守（パク・ミンス）第２次官はこの日医師集団行動中央災難（災害）安全対策本部の会見で「医大教授が集団行動ではなく対話の席に出て来てくれることを呼びかけたい。現場に戻ってきて患者のもとに留まり、弟子を正しい道に導いてほしい」と話した。大型病院の休診決定に関しては「病院長の承諾の下に調整されるべきだが、まだその段階までには至っていないと承知している」とし「現場でどれだけの医療空白を起こす事案なのか、もう少し綿密に見守る」とした。また「空白を引き起こす程度によって、従来の非常診療対策のうち補強する部分があるのかを点検し、できるだけ患者に診療支障をきたさないようにする」と強調した。

だが、一線の大型病院では診療延期と手術中断が避けられない展望だ。ソウル大学病院外科系のある教授は「外科は現在の手術をすでに半分程度に減らした。３０日には急ぎのがん手術を中心に１０％以内に減らそうとしている。３～４件程度に限って行うことになる」と話した。

韓国、大学病院休診が拡散…医政葛藤は再び激化（２）