６人が搭乗した米軍のオスプレイ輸送機が２９日、九州南部の海に墜落した。３人は漁船の乗組員に発見され、別の１人は意識がない状態で病院に搬送されたが死亡が確認された。

ロイター通信、ＮＨＫなどの報道によると、日本海上保安庁は２９日午後２時４７分ごろ米軍輸送機ＣＶ－２２オスプレイが鹿児島県屋久島沖に墜落したという通報があったと明らかにした。目撃者は、航空機が海に墜落する際、左側のエンジンから火を噴いていたと伝えた。また、機体が空中で突然ひっくり返って爆発し、海上に垂直に落下したという目撃談もある。

当初、海上保安庁は輸送機には８人が乗っていたと発表したが、その後６人に訂正した。屋久島漁業協同組合は墜落地点付近で操業中だった漁船がうち３人を発見したと明らかにした。ただ、生死や健康状態は確認されていない。また、海上保安庁は意識がない乗員１人を救助して病院に搬送したが死亡が確認されたという。

海上保安庁は輸送機の残骸が発見された地点に巡視船６隻とヘリコプター２機を投入し、他の乗務員を捜索している。

ＮＨＫは防衛省筋を引用し、この輸送機が米軍横田基地所属だと伝えた。毎日新聞は日本政府関係者を引用し、この輸送機は山口県の米軍岩国基地を出発して沖縄県の米軍嘉手納基地へ向かっていたと推定されると報じた。墜落場所は屋久島空港から南東側３キロ沖の海上という。

松野博一官房長官は「被害状況の確認を行うとともに、人命の救助を最優先にあたる考え」と強調した。