「ワグネル」の名付け親…プリゴジン氏と共に墜落死した「ヒトラーオタク」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.08.25 06:44
ロシアの民間軍事会社「ワグネル・グループ」のトップ、エフゲニー・プリゴジン氏が搭乗した自家用ジェット機が墜落した時、同伴していた者の中に注目すべき人物がいる。ワグネルの総指揮官ドミトリー・ウトキン氏(53)だ。ロシア特殊部隊出身でワグネルのすべての軍事作戦を総括していた彼は、ワグネルというグループ名を考案した人物でもある。優れた戦術で一時プーチン大統領の寵愛を得たが、6月にプリゴジン氏が反乱を起こした時はプリコジン氏側に立って共に反旗を翻した。23日(現地時間)、ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「ウトキンはワグネル・グループにとってプリゴジンと同じくらい重要な存在」と紹介し、英国ガーディアンは「特殊部隊出身で、いつも戦場に戻りたいと考えていた軍人」と描写した。
ウトキン氏は2014年プリゴジン氏と共にワグネル・グループを立ち上げた共同設立者として知られている。だが、財力家だったプリゴジン氏が資金を出して組織を創設し、ウトキン氏は軍事作戦だけを主導したという分析のほうが有力だ。ウトキン氏はロシア特殊部隊スペツナズ将校出身で、ロシア-チェチェン戦争など大型の戦争に何度も参戦している。NYTは「ウトキンの役割は野戦司令官のほうに近かったと分析する資料が多い」と伝えた。