未来モビリティ産業に先端ＩＴが集約され自動車業界と電子業界の境界がますます崩れている。６日の電子業界によると、サムスン電子とＬＧエレクトロニクスは来月５～１０日にドイツのミュンヘンで開かれる国際モーターショー「ＩＡＡモビリティ２０２３」に初めて参加する予定だ。

ＩＡＡモビリティは自動車メーカーと自動車部品メーカーなどが最新技術を共有し、モビリティの未来像を共有する行事だ。サムスン電子は今回半導体（ＤＳ）部門が展示スペースを設けて次世代車載用半導体製品と技術を公開する計画だ。サムスンディスプレーも車両用有機ＥＬパネルなどを紹介する計画だ。

ＬＧエレクトロニクスは展示スペースは用意しないが開会前日のプレスカンファレンスに参加し電装事業のビジョンを紹介する。ＬＧエレクトロニクスは「未来車両経験に対するビジョンを提示し、顧客とパートナーに高度化したモビリティ生態系を提案する計画」と明らかにした。

サムスンとＬＧは車載用半導体と電装など自動車関連事業を未来の収益源に挙げている。サムスン電子は６月、２０２５年からヒョンデ（現代自動車）にプレミアムインフォテインメント用プロセッサの「エクシノスオートＶ９２０」を供給すると明らかにした。ＬＧエレクトロニクスは２０３０年までに電装事業の売り上げを２０兆ウォン規模に拡大し世界トップ１０に入ると宣言している。

これに対し自動車メーカーのヒョンデはＩＡＡモビリティに参加しない見通しだ。モーターショー人気が以前ほどではない上に、独自に新車を紹介しており参加の必要性が減ったのを理由に挙げた。代わりにヒョンデは来年１月に米ラスベガスで開かれる消費者家電見本市のＣＥＳ２０２４に参加して革新戦略を発表する可能性が大きい。