３日、京畿道盆唐区（キョンギド・プンダング）の書峴（ソヒョン）駅で発生した刃物を使った通り魔事件について、主要な外信が一斉に関連の状況を報じた。外信は特に先月、ソウル新林洞（シンリムドン）で刃物を使った通り魔事件が発生して２週間後にまた同じようなことが起きた点に注目しながら「治安が安定している韓国で異例のこと」と伝えた。

４日、英国ＢＢＣ放送は書峴駅事件の容疑者が木曜日退勤時間にオールブラックの服を着て自動車を走らせ、歩行者道路に突っ込んで４人の歩行者をはねた後、刃物を持ってショッピングセンターに突進していったとして「狂乱（ｒａｍｐａｇｅ）の攻撃」だったと伝えた。この事件で合計１４名がけがをし、２人は重傷を負っている。

香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト（ＳＣＭＰ）は容疑者が配達業従事者であり精神の健康に問題を抱えていた２０代男だと伝えた。事件が起きた盆唐区書峴一帯について「ソウルの衛星都市であり、富裕層が主に居住して安全な住居環境として名高い場所」としながら「この事件が全国的な懸念と恐怖を呼び起こした」とした。

米国のニューヨーク・タイムズ（ＮＹＴ）やワシントン・ポスト（ＷＰ）は「刃物を振り回したり車両を人々の間に突進させたりすることは韓国では非常に珍しい」としながら「ソウル新林駅で起きた凶器事件で１人が死亡して３人がけがをした事件が起きてからわずか２週間後に似たような事件が繰り返されて韓国国民が衝撃を受けている」と伝えた。

この日ＡＰ通信は「韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が相次ぐ事件に対して超強力対処を指示してわずか数時間後に、大田市（テジョンシ）のある高校でまた別の凶器事件が発生した」としながら教師が刃物で襲われた事件に言及した。ＷＰも「韓国で模倣犯罪を予告する投稿文がソーシャルメディアに流布していて、警察はこれに対する調査も実施している」と伝えた。

外信は共通して「治安強国である韓国で珍しい事件」と強調した。ロイター通信は２０２１年基準で韓国の殺人率は１０万人当たり１．３人としながら、同じ期間に米国では７．８人が殺人事件で死亡したと両国を比較した。ＳＣＭＰはツイッターのコメントを引用して「韓国人が書峴駅事件などで外出するのを恐れるようになった」と伝えた。