【噴水台】鉄筋不足アパート=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.08.02 13:55
鉄筋コンクリートの発明はバベルの塔で止まっていた人類の高さに対する夢を刺激した。それ以前まで主な建築材料は煉瓦とコンクリートだった。聖書によると、バベルの塔も煉瓦に瀝青を塗って積み上げた。コンクリートは凝灰岩の粉末、石灰、砂を水に混ぜる方法で古代から使用された。ローマのパンテオン神殿の主資材もコンクリートだ。問題は高さだ。建物が高くなるほど煉瓦は無限大に大きくならなければならず、コンクリートは引張力に弱く崩れる危険が高まった。
解決策は意外なところから出てきた。フランス庭師ジョゼフ・モニエが割れにくい植木鉢を作るためにコンクリートの中に鉄網(鉄筋)を入れて植木鉢を作った。モニエは1855年、この技術で特許を取得し、これを活用して階段や橋梁などを建設した。5階ほどの高さだった建築物は20階を超え始めた。圧縮力に強いコンクリートと引張力に強い鉄筋が互いに弱点を補完した結果だ。1931年に米ニューヨークに建設された高さ381メートル世界最高層ビル「エンパイア・ステート・ビル」には鉄鋼材だけで約5万7000トンが使用された。鉄筋は「もっと高く」という人類の欲望を実現させた。