大韓航空とアシアナ航空の結合難航…世界7位の航空会社誕生に「乱気流」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.07.09 12:22
アシアナ航空買収が順調に進んでいるようだった大韓航空が乱気流を迎えた。主要外信と航空業界によると、欧州連合(EU)の競争当局は先月23日、両社の結合に対する審査を一時中断した。事実上審査期限を延長したものだ。当初EUは「両社の結合がEUと韓国間の旅客・貨物運送市場競争を制限する可能性がある」として今月5日に予定されていた審査結果発表を来月3日に延期していた。これに対し大韓航空が是正措置案を提出しEUを説得する予定だった。だが審査期限が再延長され結果が出るまでさらに2カ月ほどかかる見通しだ。
これまで大韓航空は韓国を含む14カ国の競争当局に買収関連説明書と申告書などを提出し審査を待った。その結果、現在までに韓国、中国、トルコ、台湾、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、オーストラリア、フィリピン、英国の11カ国で承認または条件付き承認を受けた。買収成功に弾みが付きそうだったがEUが慎重な態度を見せ先行きが見通せなくなっている。これだけではなく、米国と日本も承認を躊躇している。これらの国は「必須申告国」で、1カ国でも承認を受けられなければ買収そのものが失敗に終わる。マレーシア、シンガポール、オーストラリア、フィリピン、英国の5カ国の「任意申告国」では承認を受けられなくても現地での営業活動をあきらめれば買収が可能だ。