【コラム】米国、90年ぶりのドル供給急減…インフレより信用収縮心配する時(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.02 11:37
経済成長率など主要指標が発表された先月最後の週に意味深なデータが公開された。3月の米国のマネーサプライ(M2)だ。1年前と比べ4.05%減った。昨年12月から4カ月連続のマイナスだ。
米国のM2には現金といつでも引き出せる預金だけでなく貯蓄性預金とマネーマーケットファンド(MMF)、10万ドル以下の定期預金などが含まれる。都市銀行を中心になされた「ドルサプライ」だ。M2は2008年の金融危機と2020年のコロナ禍期間にも増えた。「いま経済分析家や投資家、ビジネスリーダーの中でM2が減った経験をした人はいない」と欧州経営大学院(INSEAD)のアントニオ・ファタス経済学教授が最近記者とのインタビューで話すほどだった。実際に米M2増加率マイナス4.05%は1933年12月のマイナス8.06%から約90年ぶりの減少幅だ。