【時論】新型コロナ克服可能時期、統計モデルで予測した結果
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.11 14:44
未来に起こることを予測するのは常に難しい。3日後の台風の進路、今年の経済成長率、60歳の韓国人の平均余命、来月の総選挙の結果などの予測は的中する場合より外れることの方が多い。予測の精度は、設定したモデル(Model)の妥当性と収集された資料の適切性に依存する。英国出身の「統計学の巨匠」ジョージ・ボックス教授(1919~2013)が有名な言葉を残している。「すべてのモデルは間違っているが、役立つものもある(All models are wrong but some are useful)」。今でも科学者たちの間で広く知られている。
新型コロナウイルス事態が終息し、日常に戻れる日はいつだろうか。もどかしく苦しい日常に疲弊した5100万人の国民すべての切なる関心事だ。筆者は生物統計学(Biostatistics)の中でも医療情報学を専攻した。厳しい状況だが、それでも一筋の希望を探してみようという心情から新型コロナの拡散推移を慎重に予測してみた。外れれば非難される覚悟を持って勇気を出した。
伝染病拡散に関するモデルは、一般的にロジスティック(Logistic)関数を多用する。ロジスティック関数はS字の両端を軽く引っ張ったような形の単純増加関数だが、エスカレーターの上りの形態と似ている。筆者が使用したモデルは追加感染者数がピークに達したと個人的に暫定判断した中国と韓国に適用してみた。