【中央時評】東アジア緊急災難救助本部を設置しよう(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.05 10:04
しかしそれだけではまだ十分ではない。今回はなんとか乗り越えても、すでに日常化した緊急災難に対する解決法にはなりえない。今は一つの国を越える超国籍例外状態が日常の時代だ。東アジアだけに限定しても、東南アジアのスマトラ島沖地震と津波、中国の四川大地震、東日本大震災、重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)、粒子状物質、コロナウイルスに至るまで、超国家的災難状態が繰り返されている。したがって自然災害でなければ、閉めて鍵をかけることも、抱き寄せることもできない二重状況だ。閉じれば閉じるほど長期経済が、開けば開くほど現在の健康が脅威を受ける状況だ。
グローバル化以降、人類は超連結世界(hyper-connected world)について話してきた。しかし調査によると、それは驚くべきことに超障壁世界(hyper-walled world)を同伴してきた。いま、世界の各種障壁は77つにもなる。すなわち、さらに多くの連結もさらに多くの障壁も解決法ではない。その中心を貫く新たな解決法が必要だ。迅速な共同対処のための常時的な備えが切実だ。