韓国経済、踏み入れたことのない道に入った
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.22 17:57
2019年の経済成長率、2.0%。韓国経済が最悪の成績表を受け取った。韓国政府は「市場の心理的マジノ線を守り抜いた」〔洪楠基(ホン・ナムギ)経済副相〕と評価した。しかし、2.0%の中にある含意はそれほど簡単ではない。
以前も年間成長率が2.0%に満たないことはあった。世界的な金融危機直後の2009年に1%未満に下がったし、通貨危機の衝撃を受けた1998年にはマイナス成長も経験した。しかし、昨年の2.0%は大型の悪材料もない状態で取った成績だ。米中貿易紛争、半導体景気の不振が1年を通して負担になったとはいえ通貨危機、金融危機とは比較にならない。
1960年代から90年代まで韓国経済は年に7.3~10.5%ずつ高速成長した。2000年代まで、年平均4.9%を維持した。しかし2010年以降、成長動力が急激に落ちた。高速成長を牽引した主力産業が揺らいだが、これといった代案を見つけることができなかった。少子・高齢化という構造的な難題が本格的に成長の足を引っ張り始めたのがこの頃だ。2010年代の年平均成長率は3.3%だが、金融危機の反動で6.8%成長した2010年を除けば、すでに2%台だ。