16人殺害後に北朝鮮送還の船員…韓国人権委「基本権侵害の可能性」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.01.04 10:06
韓国の国家人権委員会が、昨年11月に同僚船員16人を殺害した容疑を受けて追放された北朝鮮船員2人に対する緊急救済申請を棄却した。人権委は2日、「韓半島人権と統一のための弁護士会」(韓弁)に通知文を送り、「北に送還された船員の基本権侵害の可能性を排除するのは難しい」としながらも「このような推定だけで緊急救済措置要件を満たしたとは断定しがたい」と明らかにした。
緊急救済とは、人権侵害などが続いていると人権委が判断した場合、該当事件の関連者に対する救済を勧告する措置。これに先立ち韓弁は「追放措置は北の船員の基本権と生命権を侵害するものだ」として人権委に陳情書を出した。韓弁は「船員の身体の自由が侵害されている」として緊急救済も申請した。