【社説】疑惑だらけの亡命者2人の秘密追放…明確に真相を究明しなければ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.11.12 09:18
北朝鮮で殺人を犯した脱北者2人が東海(トンへ、日本名・日本海)から韓国に亡命の意向を伝えたが、韓国政府がわずか5日で北朝鮮に密かに強制追放したことが明らかになった事件は言葉通りに疑惑だらけだ。前例を見ない今回の脱北者の強制追放措置に対して関連者の責任糾明と国政調査を促す声が高まっている。
最も大きな問題は「国民だけが知らなかった」という声が出るほど事件そのものを徹底的に隠そうとしたという点だ。この事件は板門店(パンムンジョム)共同警備区域(JSA)大隊長(中佐)が7日、国会に出席中だったキム・ユグン青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室第1次長の携帯メールに直接報告した事実がメディアのカメラに捉えられながら初めて知らされた。その時まで鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官さえ知らなかったという。