大統領選の政治功績を狙ったトランプ氏、米と直取引を望んだ金正恩氏…文氏の選択は助演だった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.01 08:00
30日午後、ドナルド・トランプ米大統領と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の会談が行われた板門店(パンムンジョム)韓国側「自由の家」2階の会談場には星条旗と北朝鮮国旗だけが掲げられていた。太極旗は設置されていなかった。軍事境界線を越えたトランプ大統領と金委員長が板門店の韓国側「自由の家」に近づくと、両首脳を待っていた文在寅大統領は金委員長と握手した。取材陣と警護員に囲まれた3人の首脳は約3分間「スタンディング歓談」を続けた。金委員長は文大統領側に体を向けて対話を続けたりもした。引き続き、米朝首脳が文大統領の案内を受けて会談場が用意された自由の家の中に入った。ところが、会談場には文大統領が現れなかった。この日の会談は米朝首脳の会談で行われた。
これに先立ち、文大統領は青瓦台(チョンワデ、大統領府)でトランプ大統領と首脳会談を行った後、記者会見を通じて「きょうの中心は米朝間の対話」として「トランプ大統領と金委員長の面会、そして対話、それが今後続く米朝対話ににつながる過程として大きな意味があると考える」と話した。同時に、「きょうは米朝対話に集中させ、南北対話は今度改めて図るだろう」と強調した。板門店会談に自身は参加しないという予告だった。韓国政府当局者は「文大統領は板門店で米朝首脳が非公開で会う間、別途の場所にいた」と伝えた。