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元統一部長官「習主席の訪朝、韓国に甚大な損害…トランプ氏にもマイナス」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.19 07:14
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丁世鉉(チョン・セヒョン)元統一部長官は18日、習近平中国国家主席の訪朝について「北朝鮮にとっては米国の一方的な圧力を避けて緩和する良いカードだ」としつつも「韓国にとっては南北首脳会談を実現する機会だが、時間を奪われたようだ」と分析した。

丁元長官はこの日午後、YTNラジオ番組『イ・ドンヒョンのニュース正面勝負』とのインタビューでこのように話して「韓米首脳会談の前にワンポイント南北首脳会談を行い、米朝間妥協案を作ってからトランプ大統領に会って米朝首脳会談を要請すべきだった」として「その機会は現在としては可能性が大いに小さくなった」と判断した。

 
また「北朝鮮の決心があればワンポイント首脳会談は板門店(パンムンジョム)で21日以降にも可能だ」としつつも「北朝鮮がそのような(首脳会談)会談を相次いで準備することができるか、過去の経験から見ると少し無理だと考える」と予測した。

同時に、「われわれとしては損が生じ、北朝鮮と中国としては米国を相手にしてそれぞれウィンウィンしたと見られる」と付け加えた。

彼は中朝首脳会談の実現過程において韓国政府が疎外されたのではないかという質問に「疎外されたというよりは甚大な損害が発生した」と答えた。

韓国政府の事前認知の可能性に対して丁元長官は「韓中間には水面下で一種の交感があっただろう」としながら「しかし、それが20、21日というのは知らなかっただろう」と推測した。

彼は習主席の訪朝が北核問題の妥結に役に立つかに対しても「北核問題に関連して習近平主席が金正恩(キム・ジョンウン)委員長とできる対話の内容に限界がある」として「北核問題に関連しては大きく役に立つと思わない」と断言した。

また「(金正恩国務委員長は)米国政府に『われわれを無視するな』『一方的な非核化はない』『われわれの後ろには中国がある』というメッセージを送った」とし「今回の習近平主席の訪朝はトランプ大統領にもマイナス」と分析した。

彼は北朝鮮が韓国と対話を中断している理由に対しては「開城(ケソン)工業団地と金剛山(クムガンサン)観光に関連して米国の許諾を得ることが不満」とし「金委員長の立場では決断を下せない韓国の大統領と会うのが何の意味があるかという(立場)」と主張した。

同時に、丁元長官は「米国に先に米朝間問題について大枠で合意してから韓国の大統領に会って米国が許諾したから早急に進めることを求める程度の話をするだろうと考えているだろう」とし、「このような状況は気分が悪いことで誤ったことだが、われわれがそのようにしてきたため、北朝鮮の態度に対して無条件で怒るわけにはいかなくなった」と話した。

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