【中央時評】韓国はIMF事態を本当に克服したのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.26 11:32
最近、1997年の通貨危機を扱った映画が話題になった。2015年の光復(解放)70周年国民意識調査によると、わが民族が1945年以降に経験した最も大きな事件は韓国戦争(朝鮮戦争)、8.15光復、IMF事態の順だった。それだけ重要な事件であるため映画でも扱われるということだ。しかし映画がすべて反映できなかった衝撃とトラウマは今でも進行中だ。
当時、「国民の政府」は対外債務さえ償還すればIMF事態は克服できると考えていたようだ。しかし危機の本質は、終身雇用が福祉の役割も兼ねる東アジア資本主義体制がもはやグローバル競争環境に合わなくなっていたということだ。したがって、より適切な体制への移行が必要だった。このために我々が目指す体制、すなわち福祉はどの程度で提供し、労働市場の柔軟性はどのように確保し、政府と市場の関係をどう位置づけるのかについて社会的に合意し、ロードマップを作らなければならなかった。しかし政府はこの核心を見逃した。我々の社会は分裂し、経済体制は乱れた。