韓経:【コラム】GPS主導権競争=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.28 10:35
「空に打ち上げた羅針盤」と呼ばれる衛星利用測位システム(GPS)はもともと軍事用だった。米国防総省が1973年に米軍統合航法システムに確定した「NAVSTAR-GPS」が最初だ。敵軍の位置把握とミサイル誘導などに活用するためのものだった。米国のGPSシステムは6つの宇宙軌道に衛星を4基ずつ配置し地球のどの場所からでも対象物の位置と視覚情報を提供する。
GPSが民間で使われることになった契機は269人の搭乗者全員が死亡した1983年の大韓航空機撃墜事件だ。その時まで航空機の運航は飛行体の加速度を基準として位置を推定する慣性航法装置(INS)に依存していた。当時のレーガン米大統領はこの装置の故障により旅客機がソ連領空に入ったこと明らかになると、GPSを民間に開放すると宣言した。