<Mr.ミリタリー>非核化の対象でないという北ミサイル、韓国には致命的(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.16 09:11
米国の戦略国際問題研究所(CSIS)が公開した北朝鮮の隠された短・中距離ミサイル基地問題をめぐる論争が続いている。トランプ米大統領は13日、ツイッターで「その基地の場所については十分に認知していて、新しいものではない」とコメントした。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官も、「北朝鮮の大きな欺まん」というニューヨークタイムズ(NYT)の報道について「北がミサイル基地を廃棄すると約束したことはない」と述べた。ともに間違った言葉ではないが、北朝鮮の短・中距離ミサイルは非核化の核心であり、韓国にとって致命的な武器であることは間違いない。
1945年8月6日、米国がマンハッタン計画で開発したウラン原子爆弾「リトルボーイ」をB-29爆撃機「エノラ・ゲイ」に搭載して広島に投下した。3日後にはプルトニウムで作った原爆「ファットマン」を長崎に落とした。地球上で最初であり最後に使用された2発の原爆で4万-7万5000人がその場で即死した。その年の年末までに最多で24万人が死亡した。都市は一瞬にして灰となり、日本は降伏した。しかしこうした原爆投下はもう通用しない。北朝鮮が原爆をIL-28爆撃機に載せて休戦ラインを越える瞬間、韓国軍の対空ミサイルに迎撃される可能性が99.99%であるからだ。このため現代の戦争で核兵器を使用する場合、これを運ぶ弾道ミサイルが必須だ。2004年にリビアが非核化を履行する際、ウラン濃縮施設とともに弾道ミサイルまで除去した。