【社説】消耗的論議を呼んだ青瓦台の「北朝鮮は国家ではない」という発言
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.25 12:57
金宜謙(キム・ウィギョム)青瓦台(チョンワデ、大統領府)報道官が昨日、自由韓国党の主張に反論する過程で「北朝鮮は憲法と韓国の法律体系上、国家ではない」と主張して論議を呼んでいる。韓国党は政府が23日、閣僚会議で「9・19平壌(ピョンヤン)宣言」と「板門店(パンムンジョム)宣言の履行のための付属合意書(南北軍事合意書)」を国会の同意なしに審議・議決したことを受け、憲法第60条を違反したものと批判した。憲法第60条は安全保障に関する条約、国家や国民に重大な財政的負担を負わせる条約などの締結・批准に対しては国会が同意権を持つように定めている。
ところで、金報道官は条約といえば締結の主体が国家でなければならないが、北朝鮮は韓国の憲法および法律体系上、国家ではないため、平壌宣言や南北軍事合意書は条約になれず、したがって野党の危険な主張は「法理を分からないこと」と反論した。同時に、2005年に制定された「南北関係の発展に関する法律」を例に挙げ、「南北関係は国家間の関係でない、統一を目指す過程で暫定的に形成される特殊関係」であることを強調した。