韓経:【コラム】日米がノーベル賞を受賞した「免疫抗がん剤」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.03 08:39
がん治療は人類の長い間の夢だったが、最初の抗がん剤が登場したのは70年ほど前だ。第二次世界大戦当時の1943年12月、ドイツ軍の攻撃を受けた米国商船で毒ガス(マスタードガス)が流出した。船に乗っていた民間人と周辺の連合軍艦隊の兵士がガスに露出して悲惨に死んでいった。
米国薬学者アルフレッド・ギルマンとルイス・S・グッドマンは死因を分析中、毒ガスががん細胞を阻止することを発見した。3年後、2人は血液がんの一つ、リンパ腫の治療薬開発に成功した。しかし第1世代「化学抗がん剤」は毒薬でがん細胞を殺すものであり、正常な細胞も損傷させた。