南北首脳会談にMERSが突発的な悪材料に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.10 16:41
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文在寅大統領の特使として5日、平壌を訪問した鄭義溶青瓦台国家安保室長が金正恩国務委員長と耳打ちで話している。(写真=青瓦台)
18日、韓国と北朝鮮が平壌(ピョンヤン)で開くことで合意した首脳会談に赤信号が灯っている。会談を目の前にした中で中東呼吸器症候群(MERS)事態が突発的な悪材料として登場したためだ。場合によっては会談の日程が先送りとなるなど、支障をきたすかもしれないという懸念の声が政府当局者と専門家から出ている。韓国と北朝鮮は5日、鄭義溶(チョン・ウィヨン)青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室長など韓国特使団の訪問を契機に18日から2泊3日間、平壌で首脳会談を開催することで合意した。これを受け、首脳会談準備委が先週、点検会議を開き、警護・儀式など北朝鮮との協議もまもなく行われる予定だ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領も7日、外信インタビューで「今年末まで後戻りできないほど(南北関係を)進展させるのが目標」と明らかにしたことがある。
だが、会談を10日控えた8日、MERSの確診患者が発生することで状況は変わった。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の身辺保護を最優先にしている北朝鮮が文在寅大統領と青瓦台・政府当局者だけでなく、取材陣と民間随行員など大規模の訪朝団を受け入れることが負担になったためだ。2000年南北首脳会談では韓国側から金大中(キム・デジュン)元大統領をはじめ、計182人が北朝鮮を訪問し、2007年第2回会談には盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領など208人が平壌に行った。