北朝鮮「われわれが先に動くことは絶対にない」非核化への険しい旅程予告
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.06 12:08
韓国・米国・北朝鮮の外相が一堂に会したシンガポールASEAN地域安保フォーラム(ARF)で北朝鮮が非核化への険しい旅程を予告した。北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相は4日午後、ARFでの演説で「米国が建設的な案を持って出れば、それに相応するように何かをするつもりもあったが、米国がわれわれの憂慮を払拭させる確固たる用意を行動として見せない限り、われわれだけが一方的に先に動くことは絶対にないだろう」と宣言した。彼が言及した「憂慮解消」はその間、北朝鮮が主張してきた終戦宣言をはじめとする体制の安全保障とみられる。
ARFは北朝鮮が参加する唯一の領域内多国間安保協議体だ。南北、米朝が自然に遭遇して妥協の可能性を探ることのできる席だ。李外相はこの席で「(シンガポール米朝首脳会談)共同声明のすべての条項を均衡的に、同時的に、段階的に履行していく新しい方式だけが成功できる唯一の現実的な方法」と主張した。北朝鮮が米兵の遺骨を送還したため、米国もこれに相応する韓半島(朝鮮半島)平和体制の構築措置に出ることを求める、いわゆる「同時的・段階的アプローチ」だ。