韓経:「韓国製鉄鋼、ベトナム経由で迂回輸入」…米鉄鋼メーカーが商務省に提訴
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.19 10:38
米国の鉄鋼メーカーが、韓国製鉄鋼がベトナムを通じて迂回輸入されているとして米国政府に提訴状を提出した。対米輸出障壁が高まったことで韓国の鉄鋼メーカーが第三国を通じて米国に鉄鋼を輸出する便法を使っているとの主張だ。今回の提訴が受け入れられればベトナムでの生産量が多いポスコが少なくない影響を受けることになるとの懸念が出ている。
18日の鉄鋼業界によると、ニューコア、USスチールなど米国鉄鋼メーカー6社は「韓国製冷延鋼鈑がベトナムを経て迂回輸入されている」として先週米商務省と国際貿易委員会(ITC)に提訴状を提出した。韓国企業が冷延鋼鈑の材料である熱延製品をベトナムに輸出した後、原産地を変えて米国に冷延鋼鈑を輸出しているという話だ。冷延鋼鈑は熱い状態で加工された熱延製品を常温でもう一度加工した鉄板だ。自動車ボディや電気製品など耐久消費財に主に使用される。韓国企業が韓国製冷延鋼鈑にかけられている高率の関税を避けようと便法を使っているというのが米国企業の主張だ。米商務省は2016年7月に現代製鉄の冷延鋼鈑に34.33%の反ダンピング関税を、ポスコの冷延鋼鈑に58.36%の相殺関税を課した。