【社説】支配構造の改編も四方の目を気にしなければならない韓国企業
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.23 17:29
循環出資をなくし、支配構造を改編しようとする現代自動車グループの試みが米ヘッジファンド大手「エリオット・マネジメント」の反対を乗り越えられず挫折した。現代車グループは現代モービスを分割し、モジュール・AS部品事業部門は現代グロービスと合併する支配構造改編案を進めた。しかし、29日に予定されていた現代モービスの臨時株主総会の開催が昨日、取り消しになった。現代車副会長の鄭義宣(チョン・ウィソン)氏は「株主の方々や市場とのコミュニケーションが足りなかったことを実感した」とし、「心機一転して支配構造改編案を補完し、改善する」と明らかにした。
現代車グループが株主総会の開催を取り消したのは、支配構造改編案が株主総会で否決される可能性が高くなったためだ。エリオット・マネジメント社は外国人株主を対象に反対票を集め、外国人株主の議決権行事に影響力が大きい議決権行使助言会社ISSおよびグラス・ルイスも最近相次いで反対勧告を出した。韓国企業支配構造院など、韓国の議決権助言機関も反対意見を出し、株主総会での可決は事実上難しくなった。韓国企業支配構造院は現代モービスの持分9.8%を持つ韓国の国民年金と諮問契約を結んでいる。