北、異例の個人名義談話…「交渉破棄でなく内部不満への対応」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.17 08:04
北朝鮮が16日、米朝会談の再考に言及しながら前面に出した人物が金桂冠(キム・ケグァン)第1外務次官という点は意味深長だ。金桂冠第1外務次官は、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が核心外交ラインの李洙ヨン(イ・スヨン)労働党副委員長と李容浩(イ・ヨンホ)外相を前に出さずに強力な対米警告メッセージを送ることができる適任者といえる。
金桂冠第1外務次官は米朝核交渉歴史の生き証人だ。金正日(キム・ジョンイル)総書記時代の2004-08年に6カ国協議首席代表を務め、当時の姜錫柱(カン・ソクジュ)第1外務次官と共に北核交渉の核心ブレーンの役割をした。2008年に平壌(ピョンヤン)を訪問したクリストファー・ヒル米国務次官補に「米国は交渉に真摯でない。取引は終わった」と宣言した人物も金桂冠第1外務次官だった。