【時視各角】韓国安保室長の「一人だけの極秘」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.09 11:17
4日午前、青瓦台(チョンワデ、大統領府)関係者は記者らに「ストーカーか」という言葉を浴びせた。鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長が米国を訪問したのではという質問に対してだ。実際、「ストーカー」発言の6時間前に鄭室長はすでにワシントンに到着していた。ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)との会談のためだ。ところが「ストーカー」発言の2時間後に鄭室長の訪米に関する報道が出ると、「米NSCの徹底的な非公開要請があったのでそのようにした」と言葉を変えた。明らかな嘘をついたのだ。2つの点に注目してみよう。
まず、これが秘密を維持できる事案だろうか。ワシントン直航は一日に1便、大韓航空しかない。300人の乗客・乗務員の大半が韓国人だ。最後に搭乗して一番最初に降りるとしても効果はない。誰かには露出する。SNS(ソーシャルネットワークサービス)の世の中だ。今回の流出の根源地も同じ飛行機に乗った政治家だった。それでも鄭室長は秘密を維持できると考えたようだ。到着した後は一般出口でなく、いわゆる「裏口」から出ていった。維持することもできない秘密を一人で必死に守った。