【社説】半分の成功で警戒を緩めるべきでない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.30 14:23
歴史的な4・27南北首脳会談の興奮が消えない中、和解ムードを盛り上げようという声が続いている。平和的な北核解決を念願する我々としてはうれしい限りだ。特に目を引く点は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が首脳会談で伝えた核実験場関連の内容だ。金委員長は北部の核実験場を来月中に閉鎖し、韓米の専門家とメディア関係者を呼ぶと明らかにした。そして「使用できなくなったものを閉鎖するのではなく、2つの大きな坑道がある健在の実験場」と説明した。3年前に日帝の残滓の清算という名目で30分遅らせた北朝鮮の標準時をまたソウルに合わせるというサプライズ提案も出てきた。
さらに米国をはじめとする周辺国の評価もあり、南北間の緊張緩和努力に弾みがつく雰囲気だ。トランプ米大統領は「米朝首脳会談に関して文在寅(ムン・ジェイン)大統領の電話を最初に受ける」と約束した。続いて「首脳会談も3、4週以内に開く」と明らかにした。5月末または6月上旬と予想されていた開催時期を操り上げる考えを表したようだ。米国内の代表的なタカ派に挙げられる ポンペオ新国務長官までが変わった。ポンペオ長官は北朝鮮を訪問した後、「金委員長は非核化の達成を助ける準備ができている」という楽観論を28日に示した。韓国とは異なる立場の日本も、南北首脳会談で文大統領が日本人拉致問題を取り上げたことに感謝の意を表明した。もう我々の念願だった対話による北核危機の解消、さらに平和統一の雰囲気が高まる局面だ。