米国本社が利子商売? 労組・政界の根拠弱い「GM食い逃げ論」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.19 09:59
ゼネラルモーターズ(GM)本社が提示した韓国GMの法定管理(裁判所主導の企業再建手続き)期限の20日が差し迫っているが、労使は自助案で合意できずにいる。こうした状況で民主労総と与野党政界はGMとKDB産業銀行に対する批判水準を高めている。米GM本社が韓国GMの利益を持ち出す「食い逃げ」行為を行ったということだ。しかし中央日報がGM本社の高金利貸し付け、過度な研究開発費負担、本社の不合理な完成車・部品取引疑惑など、韓国GMの経営悪化の原因として提起される3種類の疑惑をGM本社の年次報告書(GM10-K)と韓国GMの会計帳簿、信用評価報告書などに基づいて分析した結果、特別な問題点は見つからなかった。まず労組と政界はGM本社が韓国GMに年5.3%と4.8%の金利で2017年末現在1兆1000億ウォンを貸し付けているのは、「本社が韓国GMの利益を持ち出すための高金利貸し付け」と主張する。しかし韓国GMに貸し付けたGM本社も4~5%台の金利で外部から資金を借りている。
GM本社も負債比率が2017年末基準で507%に達するなど財務状態が良くなく、格付けが低く形成されているためだ。国際格付け会社のムーディーズは2月にGM本社の格付けを「Baa3」と評価した。信用が良くない本社が多少高い金利で金を借りて子会社に同水準の金利で貸し付けることをめぐり「高金利で利子商売をしている」とみるのは難しいだろう。