正恩氏、北京で乗ったベンツ…平壌から汽車で運んだ「マイカー」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.29 16:22
27日午後3時(現地時間)、ナンバープレートを取り付けていない乗用車一台がものものしい警戒の中で中国北京駅のプラットホームに接近した。一般乗用車より1メートル20センチ程度長いロングボディ乗用車だった。前日に到着して習近平中国国家主席と会談し、帰国の途につく金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党委員長が後部座席に李雪主(リ・ソルジュ)夫人とともに乗っていた。乗用車は金正恩夫婦を下ろして姿を消した。金正恩委員長が中国政府の歓送要人らと挨拶を交わす間、乗用車は列車の貨物室に移動した。
中央日報の取材結果、この車両は金正恩委員長が北朝鮮で主に乗っていたベンツSクラスのリムジンであることが分かった。対北朝鮮消息筋は「金正恩委員長が特別列車を利用して北京に移動する時、自身が平壌(ピョンヤン)で利用していた乗用車を汽車にのせて訪中期間に利用したと承知している」と話した。政府当局者は「通常、首脳や高位当局者が海外を訪問する時、特別な場合を除いて招請国で車両を提供するのが一般的」とし「しかし、金正恩委員長は米国大統領が海外歴訪の時に乗用車も移動させるように車両を持っていったと見られる」と話した。2014年6月、中国を訪問した朴槿恵(パク・クネ)前大統領は「紅旗・L5」リムジンを利用した。もちろん、中国側が防弾機能を備えた儀典用乗用車として提供したものだ。これとは違い、金正恩委員長はナンバープレートも取り付けていない自身の車を中国まで持って行って利用したわけだ。