【時視各角】核の話できないなら平壌に行くな
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.12 15:10
29歳の金与正(キム・ヨジョン)が文在寅(ムン・ジェイン)大統領と土曜日の昼食で「早いうちに平壌(ピョンヤン)でお会いしたい。大統領が統一の新しい扉を開く主役になってほしい」と述べたが、まるで大人が子供を正しい道に導こうとするような語調だった。金正恩(キム・ジョンウン)と金与正が描く統一というのが最大限では太極旗と大韓民国を捨てることであり、最低限だとしても「わが民族同士」の精神の下で金氏一家が支配する北朝鮮の貧困や反人権、共産体制を尊重してほしいということだ。金正恩の親書と金与正の表情には核武力完成者の高慢さがにじみ出た。在来式挑発を繰り返してきた彼らの父とは違う感じだった。
韓国の大統領が金与正流の統一の主役になることを望む国民はいないだろう。韓国の有権者は核を持つ北朝鮮に屈従して金正恩兄弟姉妹に振り回される大統領を望まない。文大統領は金正恩の平壌招請に対して「今後条件を整えて実現させよう」と答えた。あいまいだ。慎重というより自信がないか、顔色をうかがうという印象を与えた。「米国との対話に北朝鮮がさらに積極的に出てほしい」という回答も我々が率先してすべきことはないといった弱腰の姿勢だ。果たしてそれが最善の回答だっただろうか。