金正恩委員長の計算…南北首脳会談を盾に米軍事オプション遮断か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.12 11:20
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が1月1日の「新年の辞」で南北関係改善の必要性に言及してから今月11日まで北朝鮮の戦略は「オールイン」だった。金委員長が「民族の大慶事」と述べた平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)に473人の代表団を送り、23人で構成された高官級代表団を派遣した。高官級代表団には名目上国家首班の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長をはじめ、妹の金与正(キム・ヨジョン)労働党第1副部長も含まれた。また自身の最初の秘書室長(書記室長)だったキム・チャンソン書記室副部長も送った。
北側代表団の訪韓期間中の態度も以前とは違った。10日夜に北側応援団が着用した仮面が金日成(キム・イルソン)主席の写真という声について北側は「事実でない」とし、8日に三池淵(サムジヨン)管弦楽団が江陵(カンヌン)で公演しようとしていた音楽(牡丹峰)に問題があると南側当局者が指摘するとこれを除いた。金日成主席一家に関する一言に敏感に反応して公演を拒否したり行事の進行を中断させた以前の態度を考慮すれば大きな変化だ。政府当局者は「金正恩委員長自身が来ない限り、これ以上の級の代表団はない」とし「北当局から南側の要求をほとんど受け入れるよう指針があったようだ」と述べた。