玄松月「イタリア製の照明は換えられるか、音楽かけてほしい」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.23 09:09
北朝鮮の玄松月(ヒョン・ソンウォル)三池淵(サムジヨン)管弦楽団団長の訪問は徹底した実務型だった。21日午前8時57分に京義(キョンウィ)線陸路を通じ軍事境界線を越えた玄団長は22日夜遅くに同じ経路で北に戻った。韓国側に滞在した2日間の玄団長の動線と公開された発言は芸術団公演のための現況把握にだけ集中した。政治的に解釈されかねない発言や行動は一切なかった。
玄団長の実務型訪問の様相は22日にソウルの国立劇場を訪問した場面でよく現れた。玄団長が公演会場を点検する現場を非公開にしてきた韓国政府が唯一約3分間共同取材団に公開した場面だ。玄団長は午後2時14分に国立劇場に到着してすぐ主要公演会場であるヘオルム劇場の舞台に向かい音響と照明からチェックした。公演会場に入った玄団長は「照明はどこにありますか」と質問し、その後は低音と高音の強度をそれぞれ調節できる装置の音響コントロールボックスを探しその後に立った。玄団長は「音楽を聞くことができますか」と尋ねた後、「管弦楽音楽で…」という詳細な要請もした。劇場関係者が「『アリラン』をかけましょう」と答え、玄団長は1分30秒近く管弦楽で演奏される「アリラン」に耳を傾けた。音量と客席への音の反響水準を細かくチェックしようとしていたようだった。