【コラム】金正恩の危険なダメヅマリ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.02 16:09
「黄金の戌年」である戊戌(つちのえいぬ)の新年が明けた。それぞれ希望は違うだろうが、平和で豊かな一年になることを願う心は誰でも同じだ。だが、我々は知っている。ことしが韓半島(朝鮮半島)の運命にとって重大な峠であるということを。ことしをうまく越せば、韓半島に新たな希望の曙光が差すだろうが、下手をすれば望まない戦禍に包まれて歴史の悲劇を繰り返さないとも限らない。
予想通り、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党委員長は対南平和攻勢で戊戌の新年の砲門を開いた。「核武力の完成」という自信をもとに、挑発から対話へと局面転換のカードを投じた。ボタンさえ押せば米国全土を打撃できる核ミサイル能力を備えたから、これからは南北関係の改善に乗り出していくということだ。「平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)は民族の地位をアピールする良い契機になりえるだろうし、我々は大会が成果的に開催されることを心から望む」と話す彼の表情からは余裕と豪気さえ感じられた。金正恩は北朝鮮代表団の平昌五輪参加に向けた当局間の対話を提案し、南北の尖鋭な軍事的緊張状態を緩和するための軍事対話の可能性も開いておいた。