<ショートトラック>「韓国の太極旗→ロシアの三色旗→五輪旗」…数奇な運命のヴィクトル・アン(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.08 15:55
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ヴィクトル・アンは2006年トリノ五輪では太極マークを付けて金メダルを獲得した。(写真左)、2014年ソチ五輪ではロシアの選手で金メダルを獲得し、プーチン露大統領から勲章を授かった。
韓国の太極旗、ロシアの三色旗、そして…五輪旗。「ショートトラックの天才」ヴィクトル・アン(32、ロシア、韓国名アン・ヒョンス)は自身の選手人生の中で、3つの異なる国旗を胸に付けることになる。2006年トリノ冬季オリンピック(五輪)の時は韓国国家代表アン・ヒョンスとして太極旗を付けた。2014年ソチ五輪ではロシア国家代表のヴィクトル・アンとして三色旗を付けた。そして2018年平昌(ピョンチャン)五輪ではそのどちらの国も代表できないまま、五輪参加選手に分類されて五輪旗を付けることになる。3回のオリンピックですべて異なる国旗を胸に付けるのはオリンピック122年の歴史でも珍しい。
国際オリンピック委員会(IOC)執行委員会は今月6日、国家主導のドーピングスキャンダルを起こしたロシアの平昌五輪出場禁止を決めた。ただ、ドーピングテストを経て問題のない選手に限り個人の資格出場を許した。4日からロシアショートトラック代表チームのメンバーとともにソウル松坡区(ソンパグ)韓国体育大学校スケートリンクでトレーニング中のヴィクトル・アンは「平昌五輪に向けて過去4年を準備してきた。あきらめたくない。個人の資格でも出場したいが、私が決定できることではない」として残念そうな表情だった。