【社説】レッドラインを踏んだ北ICBM発射、韓国政府はさらに強力な対応を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.30 09:36
北朝鮮がついにレッドライン(red line)を踏んだ。北朝鮮は昨日未明、米国全域への打撃が可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した。北朝鮮の発表によると、「火星15」と命名されたこのミサイルは平壌(ピョンヤン)北東側の平城(ピョンソン)で発射され、最高高度4475キロで950キロを飛行し、東海(トンヘ、日本名・日本海)に落下した。韓米の専門家らはこのミサイルを正常角度で発射した場合の射程距離を1万3000キロと評価した。北朝鮮は自ら発表したように、米国はもちろん全世界を打撃できる「核武力」の完成段階と見ることができる。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が述べたレッドラインに北朝鮮が到達したのだ。レッドラインは米国が軍事的に対応する基準ラインだ。トランプ米大統領の「我々がこうした状況を処理する」という発言がこれを後押ししている。北朝鮮を含めて今後の韓半島(朝鮮半島)の運命は一寸先も予想できなくなった。
今回の「火星15」発射で、北朝鮮はすでに準備しておいた脚本通りに行動する可能性がさらに明確になった。北朝鮮はこの75日間、平和のために挑発しなかったのではなく、新しいICBMの発射準備に没頭していたのだ。もう北朝鮮は数カ月以内にミサイルに搭載する核弾頭の生産も終えるとみられる。その後、核弾頭を搭載した「火星15」で米本土を威嚇しながら、北朝鮮が以前から主張してきた米国との軍縮交渉を要求する可能性が高い。同時に韓国と日本を打撃圏に入れるノドンにも核弾頭を載せ、在韓および在日米軍基地を脅かすことも考えられる。