【グローバルアイ】「3不」発言の再考とTHAAD葛藤の教訓=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.07 13:16
1年半近く続いた韓中間の葛藤が解けたのは幸いだ。「THAAD(高高度防衛ミサイル)撤回以外に方法はない」という中国がなぜTHAADを伏せたまま関係改善に合意したのだろうか。一部では、韓国は実利を得て中国は体面を保ったという評価がある。「THAAD追加配備も、ミサイル防衛(MD)システム編入も、韓日米軍事同盟もない」という康京和(カン・ギョンファ)外交部長官の「3不(No)」発言は中国の体面を保つための苦肉の策だったという意味だ。果たして中国はこれを体面用としてのみ考えているのだろうか。決してそうではないと見る。政府はいかなる水面下合意もなく、中国の要求による約束もなかったというが、その通りに受け止めにくい点がある。
まず、発言の状況がそうだ。康長官の発言は合意文発表の前日に国会で朴炳錫(パク・ビョンソク)議員の質問に答える形で出てきたが、朴議員は「3不」の3件を正確に取り上げ、しかも表現や言葉の選択など何一つ食い違いがない発言をした。合意文の内容を誰かが知らせたという話になる。約束された質疑応答を疑わせる部分だ。