韓国鉄鋼業界、「中国のおかげ?」第3四半期も「好調」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.27 10:14
過去2四半期の間、苦戦を強いられていた韓国鉄鋼業界が相次ぎ改善された第3四半期の実績を出し、本格的な反騰の兆しが見えている。鉄鉱石など原材料費の上昇分ほど製品価格を上げたうえに、造船・建設など関連産業の需要が増加傾向に転じたのが主な原因だ。第4四半期以降には中国発「鉄鋼減産」によって反射利益がより大きくなるものと期待される。
業界をリードするポスコは第3四半期連結基準売上額が15兆361億ウォン(約1兆5178億円)、営業利益は1兆1257億ウォンとなったと26日、明らかにした。営業利益は原料費の上昇で第2四半期には9000億ウォンに下落したが、3カ月で1兆ウォン台を回復した。これにはその間不振を見せていた海外子会社の実績改善が一役買った。合弁法人である中国張家港浦項不銹鋼有限公司は現地のステンレス価格の上昇で営業利益が大きく増えた。海外子会社であるインドネシアのクラカタウ・ポスコも生産品であるスラブ(鉄鋼製品の原材料)と厚板価格が上昇することで黒字に転じた。ポスコは「連結基準負債の割合が68.1%と2010年以来最も低い水準で、別途基準負債の割合も16.3%と過去最低」として財務健全性の改善を強調した。