韓国で子どもたちが使う文房具に差別をあおる文章を入れた会社があり、論争を巻き起こしている。

１９日、市民団体「学閥ない社会」は他の市民団体と共同で文房具会社４社に対して差別を助長する商品の販売を中断するように勧告してほしいと人権委員会に陳情書を出した。特に、Ａ社は２年半前、自社のホームページに差別を助長する文房具に対して謝罪文を掲載したにもかかわらず、依然として差別をあおる商品を販売していることが分かった。

２０１５年当時、Ａ文房具会社は「大学で合コンしたい？工場で合コンしたい？」「あら！顔が可愛ければ勉強しなくてもいいですよ」「頑張って勉強して成功すれば女性たちがぶらさがる」という文章でデザインしたノートなどを販売した。これに対し、「労働に向かった深刻な卑下と嘲弄を通じて学歴と学閥の幻想を助長している」という批判が出ると、Ａ社代表は「意図とは異なり、該当製品が否定的な意味で伝えられるという点に心より謝罪申し上げる」として該当製品の販売を中止した。

しかし、２年が過ぎた今でもＡ社などは入試と差別をあおる商品５１個を販売していることが分かった。この会社らが販売する筆箱とノートなどには「さらに１０分勉強すれば夫の職業が変わる」「あら！その成績では恋愛は期待できないかも」「頑張って勉強して成功すれば女性たちがぶらさがる」などが記されている。

学閥ない社会は「勉強の時間と顔、職業の相関関係は科学的・統計的に説明されたことがないにも、まるで勉強をすれば良い職業と可愛い妻が持てるように広報したのは偽り・誇張性が認められる不公正取り引き行為」として「特に、男性は良い職業、妻は可愛い外見という性別による固定観念を呼び起こし、行き過ぎた入試競争を前提にして私教育をあおる可能性がある」と指摘した。