米トランプ政権が対北朝鮮オプションとして韓国国内への戦術核再配備を検討していると米ＮＢＣニュースが現地時間８日に報道した。

ＮＢＣはこの日「トランプチーム、北朝鮮に対する攻撃的オプション準備」というタイトルの報道で、ホワイトハウスと国防総省高官らの話として、北朝鮮の６回目の核実験後にトランプ政権がサイバー攻撃と偵察強化を含めた「攻撃的」な対北朝鮮オプションを真剣に準備していると伝えた。

ホワイトハウス関係者は、韓国の要請がある場合トランプ政権が韓国に戦術核を配備する案も排除していないとＮＢＣに明らかにした。また、中国が原油輸出を遮断するなど対北朝鮮圧力を強化しなければ韓国と日本が独自の核兵器開発を推進する可能性があり、米国はこれを防ぐことはできないとの考えを米国の官僚らが中国側に明らかにしたと当局者は伝えた。

北朝鮮の核実験直後の６日、国家安保補佐官がトランプ大統領に先制打撃を含むさまざまな対北朝鮮オプションを提示したと米政府官僚は伝えた。ただ彼らは米国の核兵器使用の可能性は希薄だと明らかにした。核兵器の先制使用は極端に攻撃的な手段であり、米国人と同盟国の支持を受けられないという理由からだ。その一方で「政策過程の一部としてすべてのオプションを点検した」と話した。

トランプ政権はまた、これまで中国の銀行システムに対する制裁を保留してきたが、これに対する制裁も真剣に考慮しているとＮＢＣは伝えた。検討中のオプションのひとつは欧州でミサイル防衛用として運用する地上基盤ＳＭ－３迎撃ミサイルの配備だ。北朝鮮を出入りする船舶に対する調査を義務化する国連安全保障理事会決議案を提案することもできる。北朝鮮が輸出するミサイル部品と輸入する材料などを積んだ船舶を狙った措置だとＮＢＣは説明した。

トランプ大統領はこの日中国の習近平国家主席と４５分にわたり電話会談を行ったが、両首脳は進展に対する合意に至ることはできなかったと関係者は伝えた。