【コラム】「イニ」文在寅と「ジュピテール」マクロン(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.30 16:34
マクロンは外国首脳との会談が終わった後という儀礼的な会見の他は、今まで一度もフランス報道機関と正式な記者会見をしていない。フランス大革命記念日にあわせて公営と民営テレビチャネルのメインアンカーと行う1時間の生放送インタビューの慣行も破ってしまった。マクロンは記者会見より演説を通じて自分の考えを一方的に明らかにするほうを好む。上・下院国会議員をベルサイユ宮に呼びつけ、1時間半にわたって長い演説をぶったりもした。国防予算削減に抗議する合同参謀本部議長の反発には「私があなたのボスだ」という一言で封じ込めた。合同参謀本部議長はすぐに辞任した。
失墜した大統領の権威と威厳は大統領らしい言動と責任感によってよみがえるものであって、子供じみた権威主義で復元されるものではない。マクロンは今年末になってようやく不惑の40代に入る。