【コラム】文在寅のワシントン、ものすごい力説の場面(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.06 10:28
韓米自由貿易協定(FTA)は反転の連続だ。その協定は盧武鉉(ノ・ムヒョン)の作品だ。彼の大統領時代(2007年4月)に妥結した。盧武鉉は「成功が確かに見える勝負の賭け」と述べた。李明博(イ・ミョンバク)政府はその作品を実践(2012年3月協定発効)した。反対デモは荒かった。その絶頂は親盧の裏切りだった。それはあきれる反転だった。MB政権の際、盧武鉉の支持勢力は協定破棄を叫んだ。彼らは盧武鉉の遺産を呪った。「国益を害する売国、第2の乙巳勒約、米国には祝福」。侮辱的な掛け声が噴き出した。それは力説の序幕だ。
新しい反転は決定的だった。文在寅・トランプのワシントン首脳会談でその場面が繰り広げられた。トランプ大統領は「韓米FTAは米国にとっては厳しい協定(rough deal)だった」と述べた。彼は協定を歪めようと決心したようだ。トランプの不満表出は昨年、大統領選挙の時からだ。彼は「米国人の雇用を奪う(job-killing)、災難(disaster)、恐ろしい(horrible)交渉」と述べた。文在寅政府は防御に出た。「韓米FTAは米国にも利益で、再交渉はない」とした。反転はそのように行われた。盧武鉉の達成はトランプの直説によって確認された。トランプが盧武鉉の外交勝利を公認したわけだ。それはものすごい力説の風景だ。